有線接続並みの下り速度、通信の安定感で人気を集めているWiMAX。WiMAXは、家に据え置くタイプのホームルーターも優秀な性能のものが揃っています。
とはいえ、WiMAXのホームルーターは何種類かあるので、どれを選べばいいのかわからないという人も多いと思います。ここでは、WiMAXのホームルーターを比較し、ライフスタイル別にオススメのルーターをご紹介します。
現行機種2つを比較
WiMAXホームルーターの現行機種は2つあります。まずはこの2つを比較します。
Speed Wi-Fi HOME L02
最大下り速度1.0Gbpsに到達する高速通信が最大の魅力です。無線通信に切り替えても867Mbpsは確保することができ、動画視聴やオンラインゲームもサクサクと閲覧できます。
また、電波の飛びが良いのも特徴です。「Wi-Fi TXビームフォーミング」という独自開発された機能が搭載されています。この機能は、Wi-Fiの電波を必要としている端末を自動的に見つけて、そこに集中的に電波を飛ばす、というものです。
したがって、必要のないところに電波が飛びにくく、必要なところに効率よく電波を集めることができ、結果として通信速度向上、通信状況が安定することになるのです。
具体的には、リビングでパソコンが一台、寝室でスマートフォンが一台、Wi-Fiの電波が必要である状態になるとそれらの場所に集中的に電波を飛ばすという仕様です。
また、専用のアプリで電波の強さを調べることも可能です。「ベストポジション」という機能を使うことにより、電波の強弱を調べながら、最も電波の入り、飛びが良い場所を見つけ出すことができます。
さらに、4つのアンテナが搭載されているので、360度どこへでも電波を飛ばすことが可能です。
同時接続台数は最低でも20台は確保でき、むしろオーバースペック気味なくらいです。
WiMAX HOME 01
こちらは最大下り速度440Mbpsとなっています。状況によって速度制限が掛かる場合がありますが、それでも下り速度110Mbpsは確保できます。
100Mbpsあればたいていのコンテンツは何不自由なく閲覧することができるので、ひとまずこれだけの速度があれば十分でしょう。
WiMAX HOME 01は「WiMAXハイパワー」に対応している点が魅力的です。WiMAXハイパワーとは電波が届きにくい場所があると、その場所に対する電波の送信パワーを上げて、まんべんなく電波を行き渡らせるという機能です。
結果として、自宅のどこでも十分な速度と安定した通信状況でWi-Fiを利用することができるのです。
また、「電波インジケーター」という機能もついています。これはさきほど紹介したSpeed Wi-Fi HOME L02における「ベストポジション」機能と似たようなものです。常にWiMAX HOME 01が受け取っている電波の強さを12段階で表示してくれます。電波インジケーターの様子を見ながら、最も電波が安定するポジションを探し出せます。
またWiMAX HOME 01専用のアプリがあり、スマートフォンを使って簡単に通信状況の確認や通信モードの切り替えを行うことができます。
両者を比較すると、Speed Wi-Fi HOME L02は敷地面積の広い家での使用に向いており、
WiMAX HOME 01は小さめの家での使用に向いているといえます。
どちらにも共通しているのは、
- 速度制限がかけられてもたいていのコンテンツは問題なく閲覧することができる
- スマートフォン用アプリでサポートできる
- 電波を効率的に使うための機能が搭載されており、より効率的な通信ができる
という3点です。
家族みんなで使うならSpeed Wi-Fi HOME L02
3人以上の家族で使うなら、Speed Wi-Fi HOME L02を使用することをおすすめします。
360度どこへでも電波を飛ばすことができる、Wi-Fiを必要としている端末を自動的に見つけ出して電波を集中的に飛ばすことができるという点が、家族全員で使う場合に相性がよいからです。
WiMAX HOME 01だと最大下り速度440Mbpsまでなので、家族全員が同時Wi-Fiを使用するとさすがに通信の快適性に不安があります。3人家族以上ならSpeed Wi-Fi HOME L02を選びましょう。
カップルや1人暮らしならWiMAX HOME 01
逆にカップルや1人暮らしの場合は、WiMAX HOME 01がおすすめです。最大下り速度440Mbpsは、2人ぐらいの使用なら十分に対応可能です。
Speed Wi-Fi HOME L02でも快適に使えますが、最大下り速度が1.0Gbpsもあるので、2人暮らし以下ではややオーバースペック気味です。費用対効果を考えても、このような状況であれば、WiMAX HOME 01でたいていの場合は快適な通信を楽しむことができます。
ただし、2人同時にオンラインゲームをやる、別々の動画を視聴するという場面があると、少し通信が苦しくなるタイミングがあるかもしれません。ヘビーなオンラインゲーマー同士、あるいは動画を安定してたっぷり見たい人同士で暮らしているのであれば、Speed Wi-Fi HOME L02の高速通信を贅沢に使うというのもひとつの手ではあります。
前世代機種は選ぶ必要はない
novas Home+CAなどの前世代機種も一応現在でも取り扱っています。
しかしもう3年ほど前の機種なので、さすがに現在のコンテンツの重さに対応しきれていません。よほどの理由がない限り、前世代機種を選ぶ必要はありません。
まとめ
WiMAXのホームルーターは、基本的にシンプルな二択です。家族みんなで使うことができるSpeed Wi-Fi HOME L02か、2人暮らし以下にぴったりのWiMAX HOME 01のどちらかになります。
3人家族以上なら前者、それ以下なら後者が基本線になるでしょう。