外で快適かつ大容量のネットが利用できるだけではなく、十分な速度が出るので固定回線としても使えることで人気のWiMAX。新しめのルーターであれば、通信モードを切り替えられるのですが、それぞれがどのようなものなのか? 今回は通信モードの違いについて解説します。
WiMAXには2つの通信モードがある
ルーターで切り替えられる通信モードは
- ハイスピードモード
- ハイスピード プラスエリアモード
の2つです。
初期状態はハイスピードモードになっていますので、状況に応じてハイスピード プラスエリアモードに切り替えられるというわけです。なお、ハイスピード プラスエリアモードに切り替えても料金は変わりません(一部例外あり)。
では、それぞれの通信モードについて紹介します。
ハイスピードモード
- 対応エリアであれば下り速度最大440Mbps
- 対応エリア外は下り速度最大220Mbpsまたは110Mbps
というのがハイスピードモードの基本スペックです。WiMAXを使えるエリアでもハイスピードモードに対応している場所とそうではない場所があるのです。
契約時には行動範囲内がWiMAXの圏内かどうか確認されたかと思いますが、下り速度最大440Mbpsのハイスピードモードが使えるか否かもWiMAXのサイトから確認できます。
参考 サービスエリアWiMAX公式サイトなお、下り速度最大440Mbpsという数値についてですが、これはあくまでもカタログスペックというもので、理論値になります。よって、実際はここまでの速度はほぼ出ないと考えてもらってかまいません。しかし、口コミなどでは50Mbpsは出ているようなので、YouTubeなどでの動画視聴はストレスなくできます。
また、エリアだけではなくルーター・端末のスペックでも速度は変わってきます。下り速度最大440Mbpsが適用されるエリア内にいてもルーターが古い場合は、その速度を活かせません。よって、古めのルーターをお使いであれば、新しいものと交換するのがベストです。
都市部でWiMAXを使うということであれば、ハイスピードモードにしたままでOKというのが、最初の結論になります。
ハイスピード プラスエリアモード
- 対応エリアであれば下り速度最大440Mbps
- 対応エリア外は下り速度最大220Mbpsまたは110Mbps
- WiMAX(2+)通信に加えてau 4G LTE通信が使える
- 2年プランの場合は1,005円/月の料金がかかる
ハイスピード プラスエリアモードに関しては、上記2つはハイスピードモードと同様のスペックですが、au 4G LTE通信が加わるのがポイントです。
こちらは、WiMAXの電波が入らないところではau 4G LTE通信を利用してハイスピードモードと同等の通信速度を実現するということになります。
旅行や出張で都市部から離れる、という場合はこちらのモードに切り替えておけば、今までと同じ感覚でネットができる、というわけです。
ちなみに、WiMAXかau 4G LTE通信かの選択はユーザーが行うことはできません。これはルーターが自動で切り替えてくれます。
ハイスピードモードとハイスピード プラスエリアモードの速度制限について
かなりいいことづくめのこれらのモードですが、手放しで喜べません。なぜか? それは「速度制限」があるからです。
速度制限までのリミットは7GB/月。これを超えた場合はデータ通信速度が128kbpsまで下がってしまいます。これがどれぐらいのスピードダウンになるかといいますと、Yahoo!のトップページを開くのにも20秒ほどかかってしまうというもの。
となると、あまりWiMAXにはメリットがないように感じてしまうかもしれませんが、
ハイスピードモードをFlat ツープラス ギガ放題(3年)で契約
これにより上限はなくなるのです! ただし、「3日間で10GB以上使用」すると1Mbpsに制限(翌日の18時から26時まで)がかかりますが、これは普通にネットを使う分にはなかなか到達できないデータ量です。
26時には解除されるので、3日間で10GB以上使ってしまった翌日は夜ふかしをせずに早く寝てしまうことをおすすめします。
ハイスピードモードにしておけば問題ない
ハイスピードモードとハイスピード プラスエリアモードと同じような名称のモードがありますが、これは使用地域によって選ぶものであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。頻繁に旅行や出張に行くことが多いWiMAXユーザーは覚えておいて損はありません。
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